行政施設のLED照明設備への更新について
こんにちは。
オフィス建築設計.comは、愛媛県・香川県を中心に、オフィスや事務所などの施設の新築・建て替え・改修・耐震補強など、さまざまな設計業務を手がけている建築設計事務所です。
今回は、行政施設のLED照明設備への更新についてご紹介いたします。
【LED照明設備への更新が求められる理由】
行政施設や公共性の高い建築物では、照明は長時間稼働するため、光束維持率の低下や器具内部の熱劣化が避けられません。蛍光灯や水銀灯のような従来の照明は使用年数に応じて光量が落ちやすく、設計時に確保していた照度を維持できなくなるケースが多く見られます。また、蛍光灯や水銀灯の製造終了により部材供給が不安定である点も更新を検討すべき重要な理由です。さらに、エネルギー使用量削減やCO₂排出量削減が求められる中、照明のLED化はそれらの削減に大きく寄与する改善項目です。
【従来の照明設備の課題とLED照明のメリット】
従来の照明には以下の課題が見られます。
1.光束低下による照度不足
2.安定器の劣化による故障増加
3.高所設備における交換作業負担
LED照明は、40,000〜60,000時間の長寿命、30〜60%の省エネ、照度ムラの改善、維持管理の容易さといったメリットがあり、行政施設の運営性向上に効果的です。
【現地調査と安全対策で最適な更新計画を実施】
今回の行政施設の事例では、既存照明の配置、照度、損耗状況を調査と工事中の安全を確保するため足場の仮設計画を立案し、作業効率と安全性を考慮した施工計画を策定しました。調査結果に基づき、LEDの配光特性を活かした最適な照明レイアウトを検討しました。
【LED照明設備の選定ポイント】
LED照明の選定では以下の点を重視しました。
・発光効率と光束維持率
・行政施設の用途に適した配光特性
・温湿度条件に適合する耐久性
・将来的なメンテナンス性
これらを踏まえ、行政施設の安全性・利便性・運用効率を高める計画としました。
【コストを抑えるための設計上の工夫】
「できる限りコストを下げたい」という要望に対し、初期費用とランニングコストの最適化を目指しました。
・適切な照度を確保しつつ器具台数を最適化
・長寿命LEDによる交換作業の削減
・省エネによる電力コスト削減
これにより、性能向上とコスト抑制を両立させる提案を実現させることが出来ました。
【最後に】
LED化は、省電力化、長寿命、照明品質の向上、維持管理の効率化など、多くの利点がありさまざまな施設でランニングコストを低減させる有効な更新方法です。
オフィス建築設計.comでは、愛媛県・香川県を中心に、オフィスや事務所の新築・改修・リノベーションの設計を行っています。
建てるだけでなく、「その後の使いやすさ」まで考えた設計をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

