研修旅行の合間に立ち寄った公園の紹介
2025年12月8日
こんにちは。
オフィス建築設計.comは地元愛媛県・香川県でオフィス・事務所などの施設の新築や建て替え、改修、耐震補強等の設計業務を行っている設計事務所です。
今回は、研修旅行で立ち寄った公園とそこに併設された建築物についてご紹介いたします。
今年、広島で、3DCADの研修に行った際、HIROSHIMA GATE PARKに、ふらっと立ちよることができました。元々、広島東洋カープが本拠地として利用していた市民球場の跡地を、広島市民は、もちろんのこと、訪れたすべての人の居場所になるような公園となるように設計されました。そのため、平和記念公園から原爆ドームに至るプロムナード(通り道)や庭園だけでなく、店舗や折り鶴をモチーフとした大屋根ひろばなど様々な施設が融合した公園となっています。
この公園は、丹下健三氏が平和記念公園を計画した際に、コンセプトとして盛り込んだ「広島平和記念資料館、慰霊碑、原爆ドームを一つの平和の軸線で結ぶ」という考えをプロムナードに継承しています。また、公園の形状は、元々あった旧市民球場の形をそのまま利用しています。これにより、旧市民球場の復興のシンボルとして歩み続けた「歴史」を「かたち」として残し、それを継承していくことができる設計をしています。併設された商業用の建物の構造は、イニシャルコストも考慮して木造となっていました。建物から、せり出したテラスの見えがかり部分は、すべて木材で構成されているため、緑豊かな公園と木であふれる建物が、一体化している感覚になります。
私個人の感想としては、丹下健三氏が提唱した「平和の軸」という考えを、今なお広島の建築に継承していることが、設計者の立場からすると好ましく感じます。また、平和記念公園とHIROSHIMA GATE PARKが尊重し合う関係性を構築していて、昨今の世界情勢の1つの回答としてみることができる素晴らしい空間だと思いました。オフィスビルでもそうですが、地域に親しまれる建築や地域の歴史に寄り添った建築を設計するのは、多くの対話と技術力が必要ですが、このような計画ができるように、日々努力と研鑽を続けていきたいです。
オフィス建築設計.comでは、愛媛県・香川県を中心に、オフィスや事務所の新築・改修・リノベーションの設計を行っています。
建てるだけでなく、「その後の使いやすさ」まで考えた設計をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

