地盤面に設置する機器の水没対策について
2025年5月30日
こんにちは。
オフィス建築設計.comは、愛媛県・香川県を中心に、オフィスや事務所などの施設の新築・建て替え・改修・耐震補強など、さまざまな設計業務を手がけている建築設計事務所です。
今回は、「地盤面に設置する機器の水没対策」について、ご紹介いたします。
お客様から、「建物の外に設置する機械が、大雨で水に浸かって壊れてしまわないか心配」というご相談をいただきました。
建設予定地は、ハザードマップで「0.5メートル程度の浸水が想定される地域」とされており、当初は機器を地面から20cmの高さ(GL+200mm)に設置する予定でしたが、浸水対策としてはやや不安が残る状況でした。
そこで当社では、リスクを回避するために、機器の設置高さを地面から1メートル(GL+1000mm)の下駄基礎に変更するご提案を行いました。
これにより、水に浸かる可能性は大幅に減り、機械の安全性を確保することができました。
浸水への備えとして設置高さを上げた判断は正しかったのですが、実際に現場を見てみると、新たな課題にも気づきました。
建物と機械の間には約3メートルのスペースがあり、車の通行には支障がないと考えていました。
しかし、いざ現地で確認すると、点検作業のしづらさが浮き彫りになりました。設置高さが1メートルあるため、点検時には脚立が必要になります。作業スペースが限られており、脚立を安全に立てる場所の確保が難しい状況だったため、月に一度の保守点検を行う業者の方にとって、作業の負担が大きかったです。「安全性を優先するだけでなく、点検や日常的な使いやすさまで配慮することの大切さ」を、現場を通して改めて学びました。
今後は、災害への備えはもちろんのこと、点検・保守・運用のしやすさも含めた、実用的で現場目線の設計を心がけていきます。
オフィス建築設計.comでは、愛媛県・香川県を中心に、オフィスや事務所の新築・改修・リノベーションの設計を行っています。
建てるだけでなく、「その後の使いやすさ」まで考えた設計をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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